おにぎりやのり弁など、さまざまなお米料理に使われる海苔。
磯の香りと風味が豊かでおいしいですよね。パリッとした音と食感も食欲を増してくれます。
シンプルな焼き海苔もあれば、塩や醤油で味がついている海苔もありますが、その種類は思っている以上に豊富で、価格も高級なものからリーズナブルなものまでさまざまです。
実は奥深い海苔の世界を知れば、毎日の食卓がちょっぴり楽しくなるはず。
本記事では、海苔を選ぶ際のポイントと、おすすめの海苔をご紹介します。
海苔の選び方
初摘み・早摘みの海苔を選ぶ
海苔は1年中手に入りますが、収穫は10月下旬〜12月頃に始まり、翌年の4月頃に終了します。
収穫期間が長いのは、海苔は一度収穫して終わりではなく、しばらくすると成長して再度収穫可能になるためです。
その中でも、最初に収穫された海苔は初摘み・早摘みと呼ばれ重宝されています。
初めの1〜2回目で収穫された海苔はパリッとした歯切れの良い食感と口溶けの良い柔らかさ、旨味の強さが特徴で、あとから収穫された海苔よりも品質が高いとされているからです。
収穫を重ねるほど、硬くしっかりした海苔に変化していきます。
見分け方としては、パッケージの表記や価格が参考になります。
しかしパッケージの表記に関しては、初摘みという表記があるからといって必ず品質が高いとは限りません。価格や見た目も含めて選ぶのが良いでしょう。
価格に関しては、初摘みであることだけでなく、後に説明する等級などが加味されているため、ある程度信頼できる指標になります。
食感や味は好みによるため、上記のポイントを押さえた上であえて初摘みではない海苔を選ぶのもアリです。
無酸処理の海苔を選ぶ
酸処理とは、海苔を育てる過程で、品質の低下を防ぐためにリン酸やクエン酸を使用することです。
海苔というと必然的に無添加でカラダにいいモノというイメージがありますが、酸処理をされた海苔は農薬を使用した野菜のようなものだと言うことが出来ます。
反面、無酸処理の海苔とは、すなわちオーガニックな海苔。
特に、腸内環境が悪化している方、アレルギーがある方などは、無酸処理をポイントに選ぶことをおすすめします。
現在スーパーなどで手軽に手に入る海苔は酸処理をされているものがほとんどですが、インターネットなどでは無酸処理の海苔をお取り寄せすることが出来ます。
等級で選ぶ
先程少し触れましたが、海苔には等級があります。
等級付けには、
- 質量
- ツヤ
- 色の濃さ
- 初摘みか
- 小さい穴があるか
など、その他多くの評価項目があります。
そしてそれらを組み合わせ、約360等級に分けられているのです。
スーパーやコンビニでそこまでこだわった選び方をするのは難しいですが、海苔の専門店などでプロにアドバイスをもらえば自分好みの海苔を見つけることが出来ます。
判断基準が明確なので、一流の海苔を食べてみたい、という方にはおすすめの選び方です。
産地で選ぶ
海苔は産地による香りや味の違いを楽しむことが出来ます。
仙台湾:歯切れがよく柔らかい食感。自然な甘みがある。洋風料理におすすめ。
東京湾:磯の香りが強く、しっかりとした歯ごたえ。
三河湾:歯切れや香りがよい。スープや寿司におすすめ。
伊勢湾:パリッとした食感。海苔の風味が濃厚。
有明海:しっとり柔らかな食感。磯の甘みがある。チーズやお刺身といっしょに。
瀬戸内海:硬めの食感とツヤのある美しい海苔。巻き寿司やおにぎりに。
お気に入りの産地を見つけてみてはいかがでしょうか。
色とツヤで選ぶ
価格が同程度で決め手に欠ける場合は、色やツヤで見極めるのも一つの方法です。
- 深い黒色をしている
- ツヤがある
これらは美味しい海苔の特徴なので、選び方のポイントとして覚えておきましょう。
海苔の保存方法
海苔の保存における最大のポイントは、空気を遮断して、湿気を防ぐこと。
最後まで海苔を美味しく食べるためには、保存方法が大切です。
おすすめは冷蔵保存
海苔についてくる乾燥剤と一緒に密閉容器や保存袋に入れて、しっかり空気を抜き、冷蔵庫に保管します。
パリッとした食感だけでなく、海苔の風味を維持することが出来るおすすめの保存方法です。
長期なら冷凍保存
海苔をラップで包みフリーザーバッグに入れて、しっかり空気を抜き、冷凍庫に保管します。
冷蔵より食感や風味が長持ちしますが、冷蔵保存より手間がかかるのが難点です。
手軽さなら常温保存
保存袋に入れて空気を抜き冷暗所で保管。手軽さならこれが1番です。
食感や風味は損なわれやすいですが、いつもさっと食べたい方や、すぐに食べ切る方にはおすすめの保存方法です。
おすすめの海苔
有明海産訳あり焼き海苔:茶匠庵
産地が選べる焼き海苔:増米商店
訳あり有明高級焼海苔:魚奏
愛知三河産焼きのり:はっとり海苔
1番摘み焼海苔:山本海苔店
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