最近はYouTubeやInstagramなどのSNSで暮らし方を発信する人が増えています。
「丁寧な暮らし」を発信している方の投稿は、なんだかホッとするのと同時に、少しうらやましくなりませんか?
こんな風に丁寧に、穏やかに、自分を大切にしたいと感じられる方は多いと思います。
その一方で、日々の仕事や生活に追われ、こんな暮らし方は自分には無理だと感じられる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日はそんな方々に向けて、今日からはじめられる、「ちょっと丁寧な暮らし」についてお話していきます。
「丁寧な暮らし」って、どんな暮らし?
丁寧な暮らしとは、自分にとって大切なモノに囲まれて、大切な時間をすごすこと。手間と時間をかけて、自分や相手をおもてなしすること。
例えば、沸騰音がお気に入りのやかんでお湯を沸かして、ガラスの急須で躍る茶葉を眺めて、口触りの良いコップで地元の緑茶をいただく。お茶受けはとっておきの和菓子。
友達とカフェに行くのも良いけれど、たまにはこんな昼下がりも素敵ですよね。
やかんよりポット、茶葉よりティーバッグの方が楽だけど、自分のために手間をかける幸せを感じることができます。
丁寧な暮らしと言うと質素なイメージを持つ方も多いですが、実は丁寧な暮らしってとても贅沢な暮らしなんです。
「丁寧な暮らし」は、敷居が高い?
「丁寧な暮らしって不便そう。今の生活スタイルや便利さは手放したくない。」
「丁寧な暮らしには憧れるけど、そんなに手間をかける時間はない。」
丁寧な暮らしというと、日常のいろんなことを、昔ながらの道具を使って、時間をかけて、取り組んでいくというイメージがあるのではないでしょうか?
そのため、今の生活に取り入れるのは難しい、自分には敷居が高いと感じている方も多いと思います。
しかし、丁寧な暮らしとは、決して無理をして取り組むものではなく、敷居が高いものでもありません。
例えば、便利なモノを使ってはいけないというルールはありません。その便利さが自分の暮らしを豊かにするのであれば、引け目を感じることなく使うべきです。また、その便利なモノ自体が自分にとって大切なモノになることもあるでしょう(最新家電の中にも、そのフォルムや機能に心惹かれるモノはたくさんありますよね)。
丁寧な暮らしは、とても身近で気軽なものです。
初心者さんには、「ちょっと丁寧な暮らし」がおすすめ
とはいえ、やっぱり敷居が高いなぁと感じている方もいらっしゃるはず。
そんな方には、ちょっと丁寧な暮らしがおすすめです。
今の生活をガラリと変える必要はありません。
今の生活の中のほんの一部に、お気に入りのモノを置く、ホッと一息つける時間をつくる。
それだけでも随分と気持ちは落ち着きます。
今日からはじめる、「ちょっと丁寧な暮らし」の方法
ちょっと丁寧な暮らしをしてみようかな、と思い立ったは良いものの、何から始めればいいのか、何を取り入れれば良いのか、なかなか思いつかない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
「今日から」「手軽に」ちょっと丁寧な暮らしをはじめる方法をご紹介します。
テレビを消して、スマホを置いて、何かに没頭する
1日にどのくらいテレビやスマホの画面を見ていますか?
食事をしながら、料理をしながら、家族と会話をしながら…。
テレビを見ながらスマホでネットサーフィンをする、という方も多いと思います。
では、テレビを見ながら食べた食事の彩りや味わいをどのくらい思い出せますか?
わたしたちは常に何らかの情報を受け取りながら生きていますが、一度に受け取れる情報には限りがあります。
例えば、テレビからの情報を受け取りながら食べる食事と、他の情報を遮断して食べる食事とでは、感じる味が変わります。
丁寧な暮らしの第一歩として、1日の中でテレビやスマホから離れる時間を作ってみましょう。
一つの作業に没頭する、自分と向き合う、とても濃い時間を過ごせると思います。
目に入る場所、手に触れる場所に、お気に入りのモノを置く
職場のデスクの上にステキな時計を置く、自宅の食卓の上に好きな花を生ける、玄関にオシャレな絵を飾る…など、普段目に入る場所や手に触れる場所にお気に入りのモノを置いてみましょう。
お気に入りのモノを身近に置くことで、普段より心が安らいだり、華やいだりします。
使ったモノは、あった場所に戻す
丁寧な暮らしの方法として、整理整頓が挙げられることがあります。
雑多な部屋で暮らすより、きれいでさっぱりした環境で暮らす方が気持ちいいですよね。
ですが、いきなり家中の整理整頓をするのはハードルが高いものです。
そこでおすすめなのが、使ったモノをあった場所に戻すというミニルール。
これだけで部屋の散らかり具合はぐっと改善されますし、何よりその行動自体が自己効力感を高めてくれます。
読書の時間を作る
最近はスマホさえあればいくらでも時間を潰せてしまうため、読書の時間がゼロという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
図書館や書店に行き、面白そうな本を手に入れて、ゆっくり読み進める。
画面に流れてくる文字ではなく自分で選んだ本を読むことは、とても有意義で満足度の高い時間をもたらしてくれます。
ドアを静かに閉める
モノを丁寧に扱うことは、自分を丁寧に扱うことです。
普段何気なくバタンと勢いよく閉めているドアを、最後までゆっくり閉めてみる。テーブルにゴトンと置いているコップを、そっと置いてみる。ソファに投げているスマホは、投げない。
こんな些細なことが、あなたの気持ちを穏やかにして、丁寧な暮らしに繋がります。
散歩をする
景色を眺めながら散歩をすることは、体と心のリフレッシュになります。
家の中にいると家事をしないといけなかったり、テレビを見てしまったり、誘惑が多いものです。体を動かす機会が持てない、考え事をする時間がない、という方は多いのではないでしょうか。
散歩であれば、足を動かす以外にすることはありません。景色を楽しむも良し、考え事をするも良し。自分の時間を自分のために使ってみましょう。
音を楽しむ
自分の生活音に耳を澄ませてみましょう。
コトっと置かれるコップの音、コポコポと落ちるコーヒーの音、ザーっと流れる水道の音…
わたしたちの暮らしには音が溢れています。
雑多な暮らしの中では雑音かもしれませんが、丁寧な暮らしの中ではBGMです。
丁寧な暮らしを発信されているYouTuberの方は、音にこだわっている方も多いですよね。
自分の生活音を意識して生活してみるのは意外と楽しいのでおすすめです。
自分にご褒美をあげる
ちょっと高級なチョコレートを取り寄せる、肌触りの良いアンダーウェアを身につける、無農薬野菜や無添加調味料を使う、など自分にとってのちょっとしたご褒美を用意しましょう。
少しお金はかかるけれど、自分をおもてなしすることに躊躇しなくて大丈夫です。
丁寧な暮らしとは質素な暮らしではありません。
ちょっとした贅沢も取り入れながら、自分を大切にしていきましょう。
おさらい:今日からはじめる、ちょっと丁寧な暮らし。手軽に取り入れられる方法。
●丁寧な暮らしとは、自分にとって大切なモノに囲まれて、大切な時間をすごすこと。
●丁寧な暮らしは難しくない。まずは日常の一コマを変えてみよう。
●丁寧な暮らしをするために頑張る必要はない。便利なモノを使っても良いし、自分にご褒美をあげても良い。
コメント